隧道の詩の新着ブログ記事
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君が嫌いです 君が宣言する悪意の数だけ 憎しみと冷笑が世界に広がって 君の知らないところで 愛情は死んでいる 後味の悪い人生だって 全部君のせいなんだ
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時計の音がやけに気になる午後7時 鍋の油が飛んできたので舌打ちをした 足を動かすのも嫌になった 頭痛がするので太ももをつねった チャイムの音が怖かった 孤独に耐えかね目をつぶった 笑うのが少し下手になった 胸が痛むので腕をかじった 手首の肉は甘かった
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泣けよ少年 駅の構内 カラカラの喉から グワーッと響いて 遠くへ行く君の父へ 鳴けよ少女 駅のホーム その身体をバラバラにして キリキリと揺れる 遠くへ行く君自身の音
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店の奥の窓際の席 1杯のホットコーヒーから始まったような恋 貴方は1度もカウンター席には座らなかった 遠くから微笑むあなたに 微笑み返せなかったのは 私の理想が、願望が、熱情が あなたと飲んだ最初の1杯の味を インスタントコーヒーより驚きのないものに変えてしまったから 思ったより平凡で、寒い冬の日... 続きをみる
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私という人間をリセットするために 指を折ってください
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夜が降りてきて 酸素は地球深くに潜り込み 足りない頭で答えを求めて パクパクとあえぎながら空を見上げていた。 いつもより大きな月に浮かぶ模様を 水晶玉に映った未来のように眺めていた君は 純粋で美しかったよ。 朝が昇ってきて 酸素を得た君は とまれの標識の前で笑っている。 夜が来れば 停止線を越えら... 続きをみる
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心が錆びること、 肉体が崩れていくこと、 どちらが先なのか分かるはずがない。 枯れていく花を美しいと思える境界が どこなのか分からないように。
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あなたは青春18切符で旅に出た 隣に私を選ばなかった理由 それがわからないほどあなたに無関心ではなかったよ 私は思い出にならない過去の人だった
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僕が 泣きたい と言って 君が うん と答える それだけの関係 この涙が生産的なら ずっと君と一緒に居られたのにね
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大切だったような 楽しかったような 思い出の中の人達に 静かに忘れられていく 月が綺麗じゃなければこんな夜 きっと呼吸をするのも苦しい
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君が昼食後にかじった飴。 死んだ果実と同じにおいが 僕の胃をひっくり返そうとしていたね。 とても嫌だし気持ち悪いから 僕は校庭へ行って逆上がりをした。 君が食べたのは僕の幸福だよって言って、 ごめんって謝る馬鹿な君が 静かに死んでいくのを見ていたい。 平然と。 ただ、平然と笑って。
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