平和な永遠の夜
世界中に溢れている敵意が
誰の元にも届かないで
太平洋の真ん中で
魚のエサにでもなっていればいいのに
誰もが笑っている世界で
深海魚だけが
暗闇の中で寂しさをつついている
光を知らないから
ときどき頬をかすめるものに
愛しさや温もりを感じる
そんな優しいいきもの
太陽が昇らなかったら
私たちも優しくなれるだろうか
冷たい鉄屑なんか捨てて
隣に座る誰かの手を
そっと握れるのだろうか
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この詩は「背景」を書いてる途中で出来たものなので冒頭部分が似ています