クズな私
人より気の多い飽きっぽい私を君は諦めて
他人の温もりが残ったままの私の左手をそっと離した
後悔している君の横顔を見て
次の信号で別れようと広がる歩幅
ここから先は言葉ではどうにもならないね
傷ついた君に胸を痛めたフリをして手を振った
君のいない穴は誰かが埋めてくれるよ
ピッタリはまるピースではないから
少しだけ隙間風が吹き込む部屋で
声を殺して体を重ねている
ごめんね、君に謝れない自分を申し訳なく思っているよ
ごめんね、君をもう忘れそうな薄情な自分を許してしまっているよ
ごめんね、なんて軽い言葉なんだろう
君を好きな私がいた事を疑いそうになって
アルバムを閉じたんだったね
忘れていたよ、君のこと、私のこと