隧道の詩

定形も自由もいろいろ

不安定な気持ちを言葉にしたい。それだけの気まぐれなブログ。口語自由詩ばかり。
くだらない近況報告も挟みつつ。
過去に書いたものも少々。
2016.7.5開設

クズな私

人より気の多い飽きっぽい私を君は諦めて

他人の温もりが残ったままの私の左手をそっと離した

後悔している君の横顔を見て

次の信号で別れようと広がる歩幅

ここから先は言葉ではどうにもならないね

傷ついた君に胸を痛めたフリをして手を振った

君のいない穴は誰かが埋めてくれるよ

ピッタリはまるピースではないから

少しだけ隙間風が吹き込む部屋で

声を殺して体を重ねている

ごめんね、君に謝れない自分を申し訳なく思っているよ

ごめんね、君をもう忘れそうな薄情な自分を許してしまっているよ

ごめんね、なんて軽い言葉なんだろう

君を好きな私がいた事を疑いそうになって

アルバムを閉じたんだったね

忘れていたよ、君のこと、私のこと

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