隧道の詩

定形も自由もいろいろ

不安定な気持ちを言葉にしたい。それだけの気まぐれなブログ。口語自由詩ばかり。
くだらない近況報告も挟みつつ。
過去に書いたものも少々。
2016.7.5開設

2016年10月のブログ記事

  • 冬を天秤に乗せて

    私達の友情を毛糸のセーターで例える、冬 笑っていると温かいね、 言葉も、優しくて温かい。 一緒に鍋を食べる約束だとか クリスマスに一緒にカップルを羨むとか 何でもないことが嬉しい。 セーターの端が切られた。 するするとほどけていく糸は 新しくマフラーに編みかえられて、 恋に例えられる。 一緒に初詣... 続きをみる

  • 背景

    世界中にあふれている悪意が、私を通り越して、どこか遠い海で 魚のえさになっていればいいのに。 過去の戦争だって、殺人だって、知らなくても生きていけるのだから、 どんな悪意だって私たちには関係ない。 劇の舞台の背景パネルみたいに、あってもなくてもいいようなものであればいい。 夕日が沈んでいく街で、明... 続きをみる

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  • 思い出の中の人

    あなたは青春18切符で旅に出た 隣に私を選ばなかった理由 それがわからないほどあなたに無関心ではなかったよ 私は思い出にならない過去の人だった

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