隧道の詩

定形も自由もいろいろ

不安定な気持ちを言葉にしたい。それだけの気まぐれなブログ。口語自由詩ばかり。
くだらない近況報告も挟みつつ。
過去に書いたものも少々。
2016.7.5開設

泥酔

まあるい月の出る晩に 借金取りがやってくる
そいつの頭は林檎みてえに真っ赤っか
ピストルで撃ち抜いてやれ 撃ち抜いてやろう
なあに近くじゃ屋台帰りの おやじがうるさく鳴いている
ちょいと林檎に穴をあけても 誰にもわかりゃしないだろう
もしも野次馬が覗いてきたなら
念仏よりありがたい 鉄弾の音を耳に詰めてやれ


ああ、ちょいと 足元が揺れている
少し水をかけてやろう
ピシャンと洗面台の前に立ちゃ
林檎頭が立っている
ピストルで撃ち抜いてやれ 撃ち抜いてやれ

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