隧道の詩

定形も自由もいろいろ

不安定な気持ちを言葉にしたい。それだけの気まぐれなブログ。口語自由詩ばかり。
くだらない近況報告も挟みつつ。
過去に書いたものも少々。
2016.7.5開設

2018年1月のブログ記事

  • 君はかわいい

    「幸福を他人に預けてはいけないよ。」 君に何度も言った。 君の大好きな人が君の幸福と一緒に死んだら、嗚咽しか残らないのを知ってるだろう? 君はその時、 誰かにとっての悪魔になるんだ。 君の笑顔はかわいい、大好きだよ。 だから自分を誇って。 悪魔になんてならないで。 君は君の幸せだけを願って、 明日... 続きをみる

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  • 眠れぬ夜を

    君が今日死ぬかもしれない、 そんな不幸な考えが僕を生かしていた。 君は一度だって僕の幸せも不幸も願ったことはないだろうけど、 僕は君の幸せだけを願っているよ。 毎日美味しいご飯を食べて9時間眠る。 病気になんてならなくて、 僕ではない誰かの隣で笑う。 それだけのことを大切にしていて。 少しずつ傾く... 続きをみる

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  • 平和な永遠の夜

    世界中に溢れている敵意が 誰の元にも届かないで 太平洋の真ん中で 魚のエサにでもなっていればいいのに 誰もが笑っている世界で 深海魚だけが 暗闇の中で寂しさをつついている 光を知らないから ときどき頬をかすめるものに 愛しさや温もりを感じる そんな優しいいきもの 太陽が昇らなかったら 私たちも優し... 続きをみる

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  • 電車に揺れる

    私は海辺の町には住んでいない 波形も、波打ち際の音も、思い出せない 海辺町を横目に通過する、故郷への電車 ガタガタゴトン、ガシャンガチャン この揺れが波形で、この音が波の音だと思っている 無機質な海 この海が誰かの命の上にあること、 私達は考えたりしない 車輪のサビが血液ではないと証明できないのに... 続きをみる

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